資本主義

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ソレコペディア自体は従来の資本主義に代わる経済システムとして連帯経済を提唱し、その推進を模索しているが、そのためには既存の経済体制である資本主義について定義した上で、その問題点について認識しなおす必要がある

定義

資本主義(英:Capitalism)とは、資本(英:Capital)の、資本による資本のための経済システムである。つまり、金銭、土地、建物、生産手段など資本を持つ人が直接起業するか、起業の意思があるものの十分な資本を持たない個人が他人から資本を借りて起業するわけだが、この場合に資本提供者=資本家はその資本の割合に応じてその企業を共同保有し、その企業が利潤を生んだ場合、その利潤を企業から得るというわけである。たとえばAが100万円、Bが200万円、Cが300万円、そしてDが400万円出資してE社を創設し(資本金1000万円)、E社が500万円の利潤を出した場合、Aは50万円、Bは100万円、Cは150万円、そしてDは200万円の配当をE社から受ける権利を持つことになる(実際には、この利益の相当部分を再投資に回すため、前述の額を受け取れるわけではないが)。英語で株のことをshare(シェア)というが、これはこのような分け前の「割合」という意味である。

よくある誤解

労働組合などでは、資本家=経営者と誤解されることが少なくないが、これは正しい理解ではない。たとえば、自己資金100%、あるいはそれに近い形で起業し、出資者自身が経営する会社の場合には資本家=経営者と言えるが、特に大企業の場合にはこの定義は必ずしもあてはまらない。社長取締役あるいは最高経営責任者(CEO、米国などの場合)はあくまでも株主総会によって株主=資本家から経営を任された人間(言い換えれば雇われ社長・経営者)に過ぎず、彼ら自身は資本家でない。しかし、彼らは雇い主である株主=資本家の利益を最大化すべく日常業務を行っていることから、資本家側の利益の代弁者であることは間違いない。

資本主義の問題点

このような資本主義には、以下のような問題点が挙げられる。

  • 株主=資本家への利潤の最大化が経済活動の最大の目的であるため、企業経営上経費としてしかみなされない従業員の給与や環境対策費などが最小限に抑えられる傾向にある
  • 企業はあくまで株主の所有物であるため、経営者以外の労働者は基本的に経営に参加できず、民主的運営が行われていない
  • 特に資金力に富む強者が弱者を支配する構造になりやすい(かつての帝国主義・植民地支配なども資本主義の結果生まれたもの)。現在でも世界銀行やIMF(国際通貨基金)などは、欧米先進国が途上国を支配するツールとして機能している

このような現状を踏まえた上で、世界全体のより平等な発展が、連帯経済の活動目的の主要な柱の1つとなっている。